キャリアデザインのすすめ

仕事とライフスタイルに悩む弟妹達へ。人生は自分でデザインしよう。

高校生のころから値段交渉していたらしい話

こんにちは、Amyです。

 

私は現在ヨーロッパとの貿易業に携わっていますが、その中の重要な役割のひとつに「価格交渉」があります。

正直に言うと、日本人は若干なめられていて、鴨葱(鴨が葱を背負って来る)的な扱いをしてくる輩も多いのです。

そんな中、20年近くお仕事できているのは、まぁ「アタクシのあつかましさのおかげです!」というくらい、あいさつと同じように値切る癖がついています。

自慢する事ではないですね、すみません。

でも、どうやらこういうDNAは高校のころからすでに発揮していたようです。

 

 

数年前、高校時代の恩師&同級生とご飯を食べに行きました。

年賀状などで細々と交流が続いていたのですが、会うのはかなり久しぶり。

毎年たくさんの生徒を送り出している先生にとっては、私は別に特徴のある生徒ではないのですが、同級生がミニ同窓会をアレンジしてくれて5-6人で会う運びとなりました。

 

その際、先生が私の一番の思い出として語ってくれたお話なんですが。

 

高校の校外学習?遠足?的な、日帰りのバス旅行があったときの事。

我々は歴史建造物の多い、古都へでかけ、半日の自由行動があり、それぞれ5-6人ずつのグループにわかれて観光場所を回っていました。

その街にはたいへん有名な美術館があり、美術好きの私は絶対に見ようと思って直行したのです。

 

で、先生の談によると、

どうやら私は、同校の面識のない別クラスの生徒にもひたすら声をかけ人数を集め、

高校生通常料金ではなく、高校生団体料金(20名か30名以上?200円位安い)で入場、しかもその場にいない先生の入場料まで引率者枠で無料交渉したそうなのです。

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私は全く覚えていないのですが(鑑賞した美術作品は今も覚えています)、他の同級生も

「そうだった、Amyはなんでも大人相手に値切ったり、タダでもらってきてびっくりした」

といわれました。

 

自覚はなかったのですが、思えば確かに当時そういうことをしてました、日常的に。

 

たとえば、当時大好きなアーティストがいたのですが、

前売り券を買おうにも、学校の授業があるので朝一でチケットぴあに並べません。

 

あの、ちなみに、私が高校生のころはスマホもインターネットも携帯電話さえありませんでした。想像できます?

ですので、チケットを買うのは、固定電話をかけまくるか、プレイガイドに徹夜で並ぶしかありませんでした。

いやぁ、今はインターネットで色々できていい時代ですね~。

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で、授業が終わってからチケットぴあにいくのですが、すでに長蛇の列です。

当然、今から並んでも買えません、たぶん。

そこで、私がしていたことというのは、

 

一番前に並んでいる人から、

「すみません、最大枠5枚まで購入されますか?

もしご迷惑でなければ、私の分1枚一緒に買って頂けませんか?」

一人ひとり声をかけていきました。

 

一人5枚までチケットが買えるけど、5枚買わない人もいるだろうから、

自分の分も買ってもらおうとしたのです。

 

シカトされたり、ルール違反だと怒られたり、と断られ続けるんですが、

20~30人に一人、OKしてくれる女神さまがいるわけです。

そうすると、あらかじめ封筒にいれてきた代金&希望日等のメモを渡します。

 

で、すぐ自販機に走って缶ジュース2本買ってきます(当時ペットボトルもありませんでしたー!缶か紙パックでした!!)。

OKしてくれた方に1本渡します。時間帯によってはチョコとか軽食も渡してました。

そして、もう1本は、そのすぐ後ろの方に渡します。

後ろの方は、若干横入りされた気分でムッとしていることもあるので、

「こんなことして本当にすみません。高校生でおこずかいも制限があるし、今日は朝から並べなかったんです

よろしかったら、これ飲んでください。」

と、フォロー。

 

中には、トイレ休憩に行きたかった人もいたりして、逆に感謝されたりもしました。

 

 

で、また若干後方へ移動して、同じことを繰り返します。

これで5枚位チケットを購入できていました。

 

断られて恥ずかしいんですが、大好きなアーティストにあえるかどうかと比べたら何でもありません。

チケットが入手できなくて、一度もコンサートに行けないほうがよっぽどツラいですもん。

 

 

ということで、高校生で未熟ながらに何でも交渉するという気骨はあったようです。

 

現在大人になって商売をしていると、よくわかるんですが、少し値段を下げてもいいからこういう条件を飲んでくれる取引先はいないだろうか、という案件は世の中にいくつもあります。

 

例えば高校の文化祭の案件も、模擬店の制作に段ボールが大量にいる。

勝手に持ってくると、ホームレスの人のシマを荒らすことになるので、

ホームセンターや、工場に直接出向いて

「高校の文化祭で段ボールがたくさんいる。片づけや掃除を手伝うので、タダでもらえないだろうか」と申し出ます。

高校生が正当な理由があってお願いする場合は、叱られませんし、その店舗がダメでも別の候補を紹介してくれたりもします。

もしくは、文化祭が終わったら所定の古紙業者へ持ち込むという約束で融通してくれる場合もありました(古紙回収代金がその店舗に支払われます)。

 

自分の希望を伝えて、それに対する相手の条件が飲める場合はWinWinで取引成立する場合もたくさんあります。

(より有利な交渉は自分の希望は後で伝えます。後日解説します。)

 

おそらく、自分が好きなアーティストや、自分が入りたい美術館、高校生でお金と時間が限られているという状況で行動した事が、

「断られた嫌な思い出」ではなく、

奇跡的にチケットがゲットできた楽しい思い出」として

刷り込まれているおかげで、

「交渉すること」=「楽しい結果」という認識なんだと思います。

 

日本人、特に東京の方はほとんど価格交渉をしません。

が、商売の基本は、「売れる商品」を「できるだけ安く」「相手も私も納得して」仕入れる事だと思っています。

多少値引きしてでも売り主が納得して喜んで売ってくれる為に、

買い手として我々ができる事って色々あるんですよ。

 

高校生の時は、缶ジュース渡すくらいしか思いつきませんでしたが、

今は本当に色々なノウハウが蓄積されて相手を満足させた上で取引させてもらってます。

商売なんて、嫌われたら終わりです。相手の都合や事情を考えずに理不尽に値切っていたら嫌われます。

値切っても喜ばれる状態にできるから、継続するんです。

 

日本でそんなの恥ずかしいわ~という方は、

ぜひ一度海外旅行や、ヤフオクなどの顔を合わせないネット上で交渉するということを経験してみてください。

もちろん、あまりに失礼な一方的な値下げ要求はNGですが、

2-3個買うから単価下げてとか、即決にするからこの値段でどうだろうか、みたいな相手のことを考慮した価格交渉をぜひ体験してください。

 

ダメ元でもいいじゃないですか。

何事も経験です。

 

年の離れた弟妹達へ、

相手が納得する円満交渉というのを若いうちに一度経験してみてね。